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4. 【3月】「お酒の子守唄」を作曲 [純米吟醸音楽酒「天音」誕生ストーリー]

3月。酒蔵見学を終えて、作曲開始。

タイトルは「お酒の子守唄」に決定。3つの曲からなる組曲形式です。

「お酒自身がたどってきた道のりを表した曲を、熟成中に聴かせる」というアイディアのもと、
お酒の製造工程を順にたどって曲にしていくことにしました。
それぞれの楽曲には、1.発酵 2.しぼり 3.熟成 と名付けました。そのまんまですね。笑。

演奏は、サクソフォン奏者の鈴木広志さん率いる「鈴木広志グループ」にお願いすることに。
このグループの編成は、サクソフォン、ピアノ、ドラムス、ベース。
鈴木君とは最近いろいろなところで仕事を一緒にしてきていますが、
いつも私の出す無理難題に応えてくれる素晴らしいミュージシャンです。

酒蔵見学をしてみて、今回の作曲には倍音が聴こえやすい楽器を使いたいと思い、
パーカッション関係には、ドラムセットに加え「ガンサ」や「シンギングボウル」といった
あまり通常では使われない楽器も加えました。

gansa_s.jpgsingingbowl.JPG

ガンサはインドネシアのガムラン音楽で使われる楽器で、鉄琴のような音がします。
シンギングボウルは、チベットの高僧が儀式に用いる法具の一つで、金属でできています。
お椀のような形をしていて、まわりを擦ると倍音がたくさん聴こえるのですが、
2種類のシンギングボウルを同時に鳴らすと、それぞれの倍音が混じり合ってすごい音響に。


鈴木君以外のメンバーとはハジメマシテということもあり、作曲の途中段階の3月下旬に
顔合わせを兼ねて、素材の音出しをさせてもらいました。
事前にパーカッションの小林武文さんに、金属系の鳴りモノ楽器を持ってきて欲しい、と
注文をしていたところ、手持ち楽器の中から、「エンゲルハート」という楽器を発見。

engelhart1.JPGengelhart2.JPG

この音がなかなか面白く、ポタン、ポタン、、と落ちる雫の雰囲気にぴったり。
非常に気に入ったので、これも使わせてもらうことに。(^^)v
エンゲルハートさんというアメリカ人が創り始めた金属打楽器シリーズだそうですが、
一つ一つ手作りで、かなり貴重なものだそうです。

この楽器は、2曲目の「しぼり」で使用しています。
ちなみに「しぼり」は「エンゲルハート」の音列にあわせて選ばれた5音を軸に作曲しました。
小林さんの楽器のおかげで成り立つ曲と言えますね。感謝。
ありがとうございます小林さん


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