5. 【4月】レコーディング [純米吟醸音楽酒「天音」誕生ストーリー]
4月。作曲も無事に終わり、レコーディング。
演奏は「鈴木広志グループ」。
このグループとは、2010年の3月に山形の米沢市上杉博物館が所蔵している屏風(国宝指定)
「上杉本洛中洛外図屏風」の為に音楽をつくり、置賜文化ホールにて世界初演するという
プロジェクトも進行させています。
このレコーディング、本当は東京のスタジオで行う予定でしたが、ちょうど酒蔵見学を終えた頃、
とある方から、酒蔵の先に個人のお宅でホールを持っている方がいらっしゃるとの情報が!
早速見学させてもらいに飛んでいったところ、これが素晴らしい音響なのです。
なんと設計には、パイプオルガンも所有するバッハホールを設計した方が携わったとかで、
本格的なスペース。
両隣は全く家が見当たらない、絵に書いたような田舎の中にあるのですが、
思いもかけないところでスゴイ本物に出くわすので、アナドレマセン宮城県!
鈴木広志グループには「源泉掛け流し100%の温泉と旨い酒があるよ~~~」などと
甘い言葉を投げつつ、宮城でレコーディングしないかと打診。そして快諾をいただき。
急遽、レコーディングは宮城で行うことになったのでした。
レコーディングエンジニアは、響き工芸の野中正行さん。
マイク位置も丁寧に設定してくださり、順調に録音を終えて朝方まで打ち上げ。
その数日後、代々木にある野中さんの仕事場でミックス&マスタリング作業。
この後9月までお酒に聴かせる音源、素晴らしいものが出来上がりました。
◎鈴木広志グループ
鈴木広志(Saxophone)
ソプラノからバリトンまでの全てのサックス、フルート、クラリネット、
バスクラリネットを自在に操り独自の音楽活動を繰り広げる若手実力派。
チャンチキトルネエド、東京中低域などでも活躍。
大口俊輔(Piano,Accordion)
ピアノやアコーディオンを中心とした演奏や、「タオ・コムデギャルソン」の
パリ・コレクションへの楽曲提供、蜷川幸雄演出の舞台への出演など多彩な経験を持つ。
最近話題になった「不平の合唱団」では作曲を担当。
小林武文(Percussion)
邦楽囃子方の仙波清彦氏に師事し、ドラムセットはもちろん、洋モノ、和モノ、
あらゆるパーカッションをこなす。
東保光(Bass)
バークリー音楽大学で勉強した後、ボストンでライブ、レコーディング等の活動を展開。
帰国後は、即興演奏や自作曲の演奏によるライブを活発に行う。
・・・なかなか個性派ぞろいのグループでのレコーディングでした。
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